2020/10/02 14:56
10月、青森りんごラッシュが始まります!
秋が日に日に深まる中、青森県はりんご収穫の最盛期を迎えます。寒暖差が激しくなり、人間にしてみれば体調管理が難しくなります。一方りんごはというと、寒さを耐えるために甘さを蓄えていくので、自然の恵みをいただく側としては「おいしさが増す時期」となります。
いっちゃん林檎農園では、りんごの収穫に向けて雪が降るまでとにかく畑に出ています!
10月のりんごは「中生種(ちゅうせいしゅ)」と呼ばれ、甘さと酸味のバランスが良く、さわやかな味わいが特徴です。
その中から、当園で手がける4品種を紹介します。
「弘前ふじ」品質に自信あり!園主おすすめの一品
弘前ふじ(ひろさきふじ)は、サンふじとは違って早熟の品種です。
サンふじ同様、袋をかけずに育てているので太陽の光をよく浴びて甘くなっています。ほぼ蜜は入っていないのですが、 サンふじと甘みは遜色ありません。
こだわりは収穫時期です。市場の販売開始時期よりも2週間ほど遅れて収穫しています。なぜかという、完熟のタイミングを待っているのです。
木の上で完熟を待つことで味が良くなります。
園主も「自信がある」というほどの一品、ぜひお試しください。
「ジョナゴールド」古川家イチオシ!甘いだけじゃない、あとを引く絶妙な酸味こそ本当のおいしさ!
ジョナゴールドの生まれはアメリカのニューヨーク。
紅玉とゴールデンデリシャスという品種を掛け合わせたものです。
紅玉の英名である「ジョナサン」とゴールデンデリシャスの「ゴールド」から文字って、「ジョナゴールド」と名付けられたそうです。
紅玉は酸味の強いりんごで加工用として広く知られています。
そのためジョナゴールドは、他の品種と違って甘さの中に酸味があるのではなく、「酸味の中に甘さがある」という独特な味わいになっています。
古川家はみんな青森育ち。酸味のある品種も慣れているつもりでしたが、いっちゃん林檎農園のジョナゴールドを食べて衝撃を受けました!
確かに果物は甘いほど喜ばれる傾向にありますが、これは方向性が真逆です。
いくらでも食べられそうなおいしさに酸味は欠かせません。
ですが、酸味の気になる食べ物にはたいがい渋味があります。
このジョナゴールドには嫌な渋味がまったくないので、絶妙な味わいになっています。
果肉はシャキッとしているのに、かむと口の中でシュワっと溶けるようにほどけていきます。
残念ながら酸味の強い品種は人気がないそうですが、古川家は「ジョナゴールド」をイチオシしています!
りんごは甘いほどおいしいんじゃないの?と思っていらっしゃる方は、ぜひ一度お試しください!
「紅の夢」果肉まで赤い希少品種
紅の夢(くれないのゆめ)の最大の特徴は、赤い果肉。偶然が重なって生まれた、とても珍しい品種です。
これまで赤い果肉のタイプは渋くて食べられないとされてきたのですが、紅の夢は渋みが少なめで、生食も可能な注目の新品種です。
交配の親に「紅玉」が入っているので、加工向きですが完熟すると蜜も入りおいしいりんごになります。
まだ生産量が少なく、市場にもなかなか出回っていないため貴重な一品となっています。
「はつ恋ぐりん」パティシエも注目の新品種生食、調理、加工どれも可能なオールラウンダーを目指して開発
鮮やかなグリーンがとても印象的です。
サクッとした歯ごたえがよく、食べるとまず酸味が口の中いっぱいに広がります。思わず「すっぱい!」と口に出しそうになるのですが、その後からじんわりとジューシーな甘さが広がっていきます。
紅玉やジョナゴールドといった酸味を楽しむ品種が好きな方には、たまらない味わい。
オーストラリア原産の青りんごでグラニースミスが親になっています。強い酸味が特徴で、実がかたいためアップパイやタルトタタンなど、欧米ではデザートに使われる定番となっています。
はつ恋ぐりんは、さらに紅玉と掛け合わせた品種も親に持っているので、生食はもちろんですが料理用としても注目されています。
旬のりんご、食べてみませんか?
年中手に入るものと思われがちですが、りんごの旬は10月〜12月です。
全国に流通させるため、通常であれば完熟前に収穫してしまいます。
いっちゃん林檎農園では、木についた状態で完熟させ、ご注文時期にあわせて収穫する体制としています。
地元の人しか味わえないような、ちょうど食べ頃のおいしさをお届けしたいという思いからです。
収穫前から予約販売を受付、収穫後すぐに発送、お手元にとどいた状態が1番の食べ頃となるようにしています。
箱を開けた瞬間、ふわっと香ってくるりんごの香りは格別ですよ!
生のリンゴは痛むのも早いので、すぐに食べていって欲しいのですが、食べきれない場合はひとつずつラップにくるんで冷蔵庫に入れておくと、2週間以上、品種によっては2ヶ月近くもちます。
旬のりんご、ぜひ味わってみませんか?