2018/01/25 15:15

料理研究一家「古川家」です。リンゴはお食べになりますか?「1日1個のリンゴは医者いらず」と言われるほど栄養価が高いのですが、体調を崩さないためにも食べて…


といっても、早くたべないと傷んでしまうし、皮をむいて食べるなら洗い物が増えるし…という悩みもありますよね。

青森県民である古川家も実は同じ悩みを持っていました。「えー、青森県民ならリンゴのことは詳しいんじゃないの!?」と思われるかもしれませんが、身近すぎて気づいていないこともあったりします。

いっちゃん林檎農園の大ファンでもある古川家、新鮮なリンゴのおいしさを知っているからこそ、どうしたら1番おいしい状態を長く保てるのだろうか?といろいろと試した結果、お手軽かつ一石二鳥な方法が見つかりました!

長持ちのコツ!ラップでひとつずつ包んで冷蔵

まずラップを30cmほどの長さでテーブルにしきます

中央に向かって三角をつくるように包み込んでいきます



最後はなるべくピチッと密封されるように閉じます

最低でも1ヶ月は味・歯ごたえがそのまま!

一つずつラップに包むのは手間かもしれませんが、せっかく手に入れたリンゴならおいしいままでいつでも食べられる様にしたいものですよね。

古川家でこの方法でいろいろな品種を試してみたところ、実が柔らかくなりやすい品種でも最低1ヶ月以上は手に入った時のままの食感と味でした!

1ヶ月を過ぎると、少しずつ酸味が抜けて甘くなり、実も柔らかくなり始めます。ですが、そのスピードはとてもゆっくりになります。多めに買っておいて、「あ、食べたいな」と思った時に食べられるのはうれしいものです。

原因はりんごが出すエチレンガス

りんごはエチレンというものを出しています。これは成熟が進む過程に重要なもので、青いバナナやキウイを熟させるためだったり、ジャガイモの発芽を抑えるために使われます。

つまり、普通の野菜や果物だと成熟が進みすぎて腐敗の原因になってしまいます。

これをラップで密閉してさらに冷蔵庫で冷やすことで、りんごの成熟自体を遅らせることになるのですね。

ずぼら?楽ちん?洗い物を出さずにリンゴを食べたい!

さぁ、リンゴを食べよう!となったときに、お皿を出して、ナイフを出して、洗って、皮をむいて…意外と手間がかかりますよね。しかもむいた皮をよけておく皿も出すとますます手間が。

お客様に出すならともかく、朝にささっと食べたかったり、なるべく手間をかけたくない時も多いですよね!

そこでラップで包んでおいたリンゴなら、なるべく洗い物がないようにしつつ、むいた皮も簡単に捨てられます。

ラップを開いて、皿代わりに。ナイフを準備しましょう。

リンゴを手に持って、芯のところまでナイフを入れます

食べたい大きさになるところまで、くるっと回してまた芯までナイフを入れます

ナイフを軽く起こすと、パキッと簡単にくし形にして取れます

では続きを切っていきましょう

今回は6等分のサイズです。ここで半分を残して置くというのもOKです。その場合もラップに包んで冷蔵庫へ。

食べにくいところをそぐようにナイフを入れます

そのまま種の部分を取るように下へナイフを入れます

反対からも同じ手順でナイフを入れます

きれいに芯が取れました!

皮をむいていきます

取った芯、むいた皮はラップのすみっこにでも置きましょう

というわけで全部むき終わりました。ゴミ分別によりますが、生ゴミとラップを分けるなり後は捨てるだけです。

皮付きもおいしいですよ!

テーブルがない畑で食べる農家の知恵

リンゴを収穫して、その場でとりあえず味見!といきたいのですが、畑にはテーブルがありません。
農家さんはナイフだけは用意してあって、手に持ったままリンゴの皮をむいて食べたりします。そのときの切り方なんですね。

こうすると皿はいりませんし、畑なら皮と芯はそのまま畑に捨てても肥料になります。

最初はナイフを自分の手に向ける切り方ですし、怖いと思うかもしれませんね。リンゴはそれなりに堅いですし、芯のところでストップするので実は意外と危なげなく切れます。

小さいお子さんは難しいので、この切り方は大人の方向けでお願いします!

今回のモデル(?)となったリンゴは「葉取らずサンふじ」という品種です。

冬から春にかけて、長く楽しめる品種ですので、良かったらお試しください!