2018/01/09 10:13


葉取らずサンふじ - りんごの王様がさらに美味しく

「サンふじ」とは、色付けをするための袋をかけず、太陽の光を当てながら育てた「ふじ」のこと。
おかげで甘い果実となるのが特徴で、果汁たっぷりの美味な仕上がりです。
そして「葉取らず栽培」は、着色を良くするため通常は取ってしまう葉をそのまま残す栽培方法。
葉が残っていることで光合成がより多く行われ、果実に収穫の寸前まで養分を送り続けるため、
りんごが甘くなるのです。



いっちゃん林檎農園では、雪が降る直前まで枝に果実をつけて完熟させています。
11月下旬から12月上旬にかけての収穫時期は、まさに天気とにらめっこ。
雪が降れば、身が凍って味が落ちてしまいます。

しかし、おいしいりんごをお届けするには、完熟のリンゴを作るためには、
ギリギリまで枝につけておかなければ。
肌を突き刺すような寒風の中で収穫されるリンゴは、こうして抜群の甘さになっていくのです。

とれたて間もない「走り(はしり)」は、程よい酸味で飽きがこなくシャキッとした歯ごたえ。
年を越しての「盛り(さかり)」は、酸味が抜け始め、甘さとのバランスが1番。
春に近づく「名残(なごり)」は、味が落ち着いて甘さが立ち、しっとりした味わい。

お届けする時期で、楽しみ方も変わってきます。



 葉取らずの証とは?

リンゴは日光を浴びることで、その身が赤くなっていきます。
赤いリンゴを作るため、果実にまんべんなく光を当てるようにするのが腕の見せ所。
しかし、葉取らず栽培は、あえて葉を残しておくことで影になった部分は赤くならずに育ちます。

葉の形を残して色づいた果実、それこそが葉取らずの証。

いっちゃん林檎農園では、葉取らずサンふじのギフト用にあえてキャップを付けていません。
それは、お客様に葉取らずの証をお伝えしたいから。

「蜜入り」の不思議

リンゴを割ると現れる鮮やかな黄色、それを「蜜」と呼んでいます。
ふじは蜜入りしやすい品種です。葉から確実に送られる養分が余り、あふれ出たものが「蜜」として現れます。

言うなれば、完熟の証です。
しかし、リンゴは生き物。蜜の入り方は1個1個すべて違います。中には蜜が入っていないものも。

ここからが難しいところ。
蜜が入ったものは、化学的には熟しすぎて甘さが失われ始めているという考えも。

いっちゃん林檎農園では、1つ1つ果実の状態を見ながら、すべて手作業で箱詰めしています。
蜜入りかどうか、ではなく、美味しいかどうか。

蜜が入っていないと、肩を落とさなくても大丈夫です。がぶりとお口にほおばってください。
この上なく甘い果汁が、たっぷりと口の中に溢れるはずです。

いっちゃん林檎農園のこだわり

通常であれば完熟前に収穫しておき発送タイミングにあわせて熟させていきます。
いっちゃん林檎農園では、木についた状態で完熟させ、ご注文時期にあわせて収穫する体制としています。
地元の人しか味わえないような、ちょうど食べ頃のおいしさをお届けしたいという思いからです。